神奈川県・湯河原温泉 １泊２日の旅 回想録
（2008/10/17～18）
湯河原温泉は、古くからの温泉地情緒に溢れているので大好きで、さらに山奥に位置する奥湯河原温泉と
合わせると今回で６回目。
移動手段はもちろん電車！！ 東京駅始発の熱海（伊東）行き普通列車のグリーン車がとっても快適なので、
伊豆方面まで行く時に乗車する常連の踊り子号（湯河原駅停車の場合有り）よりもお得なこともあり、
ＪＲ湯河原駅まで行く時はこの方法で行くことが多い。
時間的にもあまり変わりが無く、踊り子号で75分・普通列車でも約90分と、都心からも近い便利な
ロケーションにある。
湯河原温泉は、数十年前に活動を終えた湯河原火山の浸食カルデラ内に湧出している、湯量豊富な温泉。
弘法大師による発見・行基による発見・タヌキによる発見説など、複数の開湯伝説がある。
また、万葉集には「足柄の 刀比の可布知に いづる湯の 世にもたよらに 子らが言はなくに」と、
詠まれている。
万葉集に詠まれている温泉地は、唯一湯河原温泉だけとのこと！！♨
･･･万葉の頃から、こんこんと豊かに湧き、いかに上質の湯であったかが伺い知れる！！！✧
温泉街に隣接する、滝などが美しい「万葉公園」の名は、これが由来である。ここには、大型の足湯施設
「独歩の湯」がある。
明治以降は、多くの文豪に愛され、国木田独歩が晩年に「湯河原より」・「湯河原ゆき」などの短編小説を
執筆したほか、夏目漱石・島崎藤村・芥川龍之介・谷崎潤一郎らが訪れている。
現在でも、彼らにゆかりのある和風情緒豊かな老舗温泉宿が現存しており、人気が高い。
湯河原温泉街は、ＪＲ湯河原駅から千歳川の谷を遡るようにして発達している。
温泉街は派手さは無いが、緑深い閑静な和風情緒豊かで落ち着いた昔懐かしい風情が、今なお残っている。
この佇まいから「相模の小京都」と呼ばれている。
その温泉街のなかでも「理想郷」と呼ばれる素晴らしい高台の中腹に佇むお宿、ゆがわら石亭さんが今回
お世話になるお宿。
数寄屋造りの高級な純和風旅館（*^_^*）
ＪＲ湯河原駅からは、路線バスで約10分の「理想郷」バス停で下車した。
このバス通りに沿って千歳川が流れているのだが、この川の対岸は「静岡県熱海市」なのである！！
こちらは「神奈川県湯河原町」。
しかしながら、対岸の温泉宿たちも湯河原温泉の一部とみなされている･･･という、不思議な立地条件下に
あるのが、過去に家族旅行で２回訪れたことのある、川堰苑いすゞホテルさんもその中の一軒だ。
県境を股にかけている、全国でも珍しい温泉地とのこと！！！✧
川堰苑いすゞホテルさんのお部屋＆朝食♬＾＾
「理想郷」バス停からは、急勾配の坂道を約５分ほど行くと、鉄筋５階建てビルのお宿に到着。
「石亭」さんのお宿というと･･･熱海や伊豆長岡のように全室離れであるが、こちらのみは離れではないので
体力の無い方・足腰の悪い方などには、このお宿が便利だと思う。
全12室の、団体客の入らないこじんまりとした館内は、静寂で上品な空気が漂っている（*^-^*）
まず「お帰りなさい」の声に迎えられ、畳敷きの玄関を上がると･･･そこにはスリッパが無い！！
家庭と同じようにくつろいでいただきたいとの心遣いだ。
ほどなく、若いけどとってもしっかりしていて明るい仲居さんが、お部屋まで案内してくださった･･･＾＾
エレベーターの中まで畳敷き！！！✧
降りると風情ある坪庭があり、二間続きの見晴らしの良い角部屋へと通された時･･･何か「ギシッギシッ」
という音がしたので、ビックリしていると･･･
仲居さんが、「天候や気温の変化で網代張りの天井が音を鳴らすんですよ～＾＾」と、教えてくださったので
何となくひと安心(*＾＾ゞ
始めて聞く音は、最初と～～っても不気味に思ったが･･･慣れてくるとこれがまた、なかなか風流！！✧
お部屋からは、湯河原の町並みが一望できる✧
少し休んだあと、楽しみな大浴場へ･･･ちょうど混雑時だったので、最初はと～っても窮屈に感じたが、
次第にすいてくると広く感じてきた＾＾
内湯の檜風呂・岩造りの露天風呂には、衣のように柔らかい良質な温泉が湯船いっぱいに湛えられていて、
手足を思いっきり伸ばして、心ゆくまでゆ～～～っくりと湯浴みを満喫することができた（*^-^*）ｖ
清潔感溢れるパウダールームには、バスタオル・フェイスタオルが備え付けられており、アメニティーも充実
していてと～～っても便利（*＾▽＾*）♬
泉質; カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉 無色透明・無味・無臭
大浴場＆露天風呂； 加水・加温・循環濾過 pH; ８.０
お部屋； 源泉かけ流し！！ pH; ８.４
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・打ち身・くじき・五十肩・運動麻痺・疲労回復などの
一般適応症のほか
慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・やけど・虚弱児童など
夕食は、相模湾の幸や旬の素材をふんだんに取り入れた、季節感たっぷりの深い味わいの本格懐石料理を、
先程の仲居さんが一品ずつお部屋まで運んで来てくださった。
心おきなくゆっくりと、目で楽しみ舌で味わうことができた！！
担当の若い仲居さんと少々、世間話などで盛り上がり、とっても楽しく過ごせた（＾＾*）
夕食後は、お部屋の檜のお風呂で、源泉かけ流しの超良質な温泉を、湯ったりと思いっきり満喫した(*^-^*)ｖ
翌朝の大浴場は男女が入れ替わっており、前日よりも広いタイプの大浴場で、ゆ～～ったりと温泉を
堪能できた(*^。^*)
遅めの時間に行ったので、ず～っと貸切状態でラッキー！！
特に、岩露天風呂は広々としていて、とっても爽快だった（＾ω＾）♬
朝食も、お部屋で美味しくゆ～～っくりといただいた。
このお宿は、チェックアウトが11時なので、朝食の開始時間も９時～の設定があり、朝にめちゃくちゃ
弱い自分たちにとっては、すご～～く嬉しかった♬✧
伊豆や湯河原の温泉宿では、必ずアジの干物が出てきてホントにうれしい♬＾＾
そのうえ、何も言わなくても大嫌いな納豆なんか出て来たことが無い（＾-＾*）v
離れ形式でなくても充分にリラックスできて、和風情緒を堪能できる「石亭」さんに感動したと同時に、
チェックアウトしたあとに、正面玄関前にて女将さんと担当の仲居さんと一緒に記念撮影していただいたあと
自分たちが見えなくなるまでお見送りしてくださった（>▽<*）✧
このお宿の定価は、ビックリするほど高額なので･･･また、今回のようなお得なプランがあればぜひ訪れたい
お宿だと思った。
次回は、京都（大阪の実家泊なので泊数には入れず）～城崎温泉～三朝温泉～鳥取砂丘（鳥取温泉）～
長浜温泉～奥湯河原温泉 ５泊６日の旅に続きます。
