温泉巡り旅の醍醐味

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モルディブ→天城湯ヶ島温泉 ⑧「白壁荘」さん

 
            9泊目;天城湯ヶ島温泉
 
 
伊豆多賀温泉~急な坂を登ってやっとJR伊豆多賀駅に到着し、そこから3駅先のJR伊東駅まで乗車して
東海バス(路線バス)に乗り継ぎ約50分ほど乗車し、伊豆箱根鉄道・駿豆線の修善寺駅に到着し・・・
さらに、そこから東海バス「河津駅行き」に乗り、約30分で湯ヶ島温泉バス停に到着しました。
 
本日お世話になる「たつた旅館」さんまで、徒歩約5分ほどで着いたのですが・・・・・・
もうチェックイン時間近くなのに、お宿の中はシ~ンとしていて真っ暗!!
しかし、ドアは開いていたので「すいませ~ん!」と声をかけると、とっても感じ良くて明るい仲居さんが
出て来たので、「今日予約しております・・・」と言うと・・・
「あっ!! ご自宅に何回もお電話したのですが、全然出られなくて・・・」と返されたので、
「ず~っと日本にいなかったものですから(^^ゞ(^^ゞ」と自分・・・
「当館は、1週間前に温泉の設備が故障したために、しばらく休館する旨お伝えしたかったのですが、
全く連絡が取れませんでしたので、困っておりました・・・」
え~~っ!!! 今日は野宿!!??・・・・・・と絶句していると・・・上品な美しい女将さんが出て来られて、
「代わりに・・・わたくしの知り合いの、白壁荘さんというお宿をお取りいたしておきました^^」
と、ニコニコ笑顔でおっしゃってくださいました~(✧▽✧)!!!
正直、ある意味と~ってもラッキーでした(^^;;;;;
じつは・・・代わりのお宿の方が、以前からず~っと行きたかった憧れのお宿でしたが、料金が高いので
我慢したお宿だったのです!!(「たつた旅館」さんも楽しみでしたが・・・^^ゞ)
 
とっても感じ良くて明るい仲居さんは、白壁荘さんまでお宿の車で送ってくださり、丁寧にこちらのお宿の
女将さんに、自分たちを案内してくださいました<m(_ _)m>^^
民芸調の白壁がと~~っても美しい、館内も民芸調のインテリアのお洒落で素敵なお宿♡^^
本館・新館など合わせて、全25室。
こちらの女将さんは、活発な感じの明るく爽やかな女性で、きびきびと自分たちを宿泊部屋まで案内して
くださいました。
途中の渡り廊下は、すご~く趣きがあり感動!!✧
 
 
 
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昭和29年創業の、民芸調の独特の雰囲気溢れる純和風旅館のこのお宿には、劇作家の木下順二氏が休暇中に、
また湯ヶ島で幼少時代を過ごし、自伝的作品「しろばんば」・「あすなろ物語」で当時の少年期の思い出を、
あますところなく語った井上靖氏は、毎年のようにこのお宿を訪れたという。
また、若山牧水もこのお宿を愛したとのこと・・・!!
彼の作品「山桜の歌」に詠われた桜は、このお宿の宴会場近くに枝を広げて、ちょうどこの時期見事に満開と
なっていました^^
 
自分たちが案内されたお部屋は、趣きのある民芸調のインテリア・和風アンティーク家具(写真には載って
いませんが・・・)が配された、とってもお洒落な和洋室でした♬✧
 
 
 
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伊豆・天城温泉郷に属する湯ヶ島温泉は、伊豆半島のちょうど中央部にあたる、天城山中に位置する温泉地で
狩野川と猫越川の合流点あたり一帯に十数ヶ所の源泉があり、豊富に湧き出る良質な温泉が自慢です。
古くから湯治場として知られている歴史の古い温泉で、明治以降も多くの文人が訪れ、川端康成があの有名な
「伊豆の踊り子」を執筆したのもこの温泉地。
彼はこの地をこよなく愛し「湯本館」さんに長逗留して執筆活動を行った・・・その時の部屋が、今でも当時の
まま残されているという・・・。
国登録有形文化財のお部屋に宿泊できる有名高級旅館の、「落合楼村上」さん(全15室)も、この温泉地に
あります・・・一度は宿泊してみたいお宿です✧^^
 
 
少し部屋で休んだあとは、憧れていたこのお宿の大浴場露天風呂・「巨石風呂」へ♨^^
このお宿の増築工事中に偶然掘りだされた、53トンもの巨石をそのままくり抜いて浴槽に仕上げたお風呂との
ことです。
お隣には、樹齢1200年のアフリカ産の巨木をくり抜いて浴槽に仕上げた「巨木風呂」があり、2時間ごとに
男女交替制なので・・・さぞかし混み合うのでは・・・と思いましたが、部屋数のわりに空いており、ラッキーな
ことに、いつ行っても貸切状態で、ゆ~~っくりと良質の温泉を思いっきり堪能できました(*^。^*)♬✧
 
 
 
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真横から見た「巨石風呂」・・・その大きさは圧巻!!!✧
 
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上から見た「巨石風呂」♨ 下の方には便利な洗い場(シャワー付き)もあります!!✧
 
 
 
このあと、別の場所にある、男女別の大浴場にも行った・・・内湯は、とっても歴史を感じる造りで、レトロな
雰囲気・・・こちらにも露天風呂があり、狩野川を一望でき、爽やかなせせらぎを聴きながら、ゆ~っくりと
良質な温泉を満喫できました(*^-^*)♬✧
 
泉質; ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉  加温・かけ流し(冬期は加温・循環濾過)
無色透明・無味・無臭
 
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・慢性消化器病・運動麻痺・打ち身・くじき・疲労回復などの
一般適応症のほか
慢性皮膚病・慢性婦人病・動脈硬化症・高血圧・リウマチなど
女性には嬉しい、美肌効果もあり✧
 
 
 
夕食は、広々とした個室食事処でゆっくりと、伊豆の海の幸・山の幸をふんだんに盛り込んだ季節の田舎風
会席料理をいただきました(*^u^*)
山菜の天ぷら・猪鍋・その他山菜料理も超絶美味しく・・・清流が育んだ、特産のワサビは絶品で、お造りには
もちろん、猪鍋にも自分で擦ったものを入れて、美味しくいただけたて最高でした!!!✧
シメの白いご飯にワサビをのせていただく「ワサビご飯」・さらにお茶をかけていただく「ワサビ茶漬け」も
忘れられない味となりました(*^_^*)
 
 
 
朝食も、夕食時と同じ個室食事処で、地産地消の郷土色豊かな和食膳を、美味しくゆ~っくりといただけ
ました(*^u^*)
 
 
 
思いがけないこのお宿との出会いでしたが・・・とってもラッキーでした(*^_^*;)
女将さんをはじめ、担当の仲居さんや番頭さんなど皆さんとっても親切で、活気があり明るかったし、お宿の
雰囲気も、趣きがあってすご~く良かったです!!
ぜひまた訪れたいけど・・・今回行きそこなった「たつた旅館」さんが優先かなぁ・・・
いずれにしても・・・多くの文人が愛した、自然いっぱいの情緒溢れる湯ヶ島温泉は、大のお気に入りの場所と
なりました。
 
 
静岡県伊豆市湯ケ島 1594
0558-85-0100
 
 
 
 
* 宿泊日; 2007年4月 *
 
 
 
 
次回は、最終日・下賀茂温泉に続きます。