３日目修善寺温泉・湯回廊菊屋さんをチェックアウト後、徒歩３分で名刹・修禅寺(こちらも読みはシュゼンジ・
修善寺という名の発祥地）に到着。
この年のお正月、初詣に訪れた際、絵馬を下げてある重大な祈願をしたのだが、見事に叶えていただいたので
お礼に伺った。（以来、修禅寺さまは自分たちのパワースポットとなった！）
これがなければ、あまり知られていない温泉地に代わりに１泊したかったのだが･･･
ここだけは絶対に外せなかった。
参拝したあとは、あまり知られていない、知る人ぞ知る･･･超絶趣きのある風流な茶房・茶庵芙蓉（ふよう）
さんへ！！✧
行き方は、とにかくわかりにくい･･････
お正月に宿泊した「新井旅館」さんの左の小路を桂川沿いに行くと、いかにも修善寺温泉らしい雅で趣きの
ある「竹林の小径」に着く。
散策がてら此処を抜け、朱色の欄干が風雅な楓橋を渡り、赤蛙公園の手前を右に大きな道を行くと、突当たりを右に行き「お宿さかえ荘」さんを目星に、山の方向へ道なりに入って行く。
近くには源範頼の墓があるので、その案内板に従って行くとわかりやすい。
築100年の古民家を、そのまま茶庵にしている純和風茶房。いかにも小京都・修善寺らしい風情あるお店。
抹茶を使用したメニューが多いのは、店主さんのご両親が茶道の先生とのこと。
メニューは、抹茶（季節の生菓子付）；750円 抹茶白玉あずき；700円
自家製梅ジュース；400円 が主なメニュー。
季節限定であろう「かき氷」も、抹茶・いちご・メロン・レモン・オレンジ等もあり♬
猛暑日に訪れたので、早速かき氷を注文
上品な洋装の年配女性店主さんが、快くおもてなししてくださった＾＾
古民家をそのまま使用した趣きのある客席には、ず～っと私たちだけで、とてもゆ～～っくりとくつろげた
お庭も美しく、閑静で落ち着けて、自分は此処がとっても気に入った（*^^*）✧
ゆっくりと美味しいかき氷を頂いたあとは、源範頼の墓をお参り、もと来た道を下って行き･･･
今度は逆側の山に向かって歩き、指月殿（しげつでん）へ。
指月殿とは、非業の死をとげた鎌倉２代将軍・源頼家の冥福を祈って、北条政子が建立したと伝わる経堂。
道中、木工所「クラフトギャラリー三州園」さんの、招き猫も兼ねた可愛すぎる看板ニャンコ「モモ子」
ちゃんに遭遇(=^・^=)♡
気持ちよさそ～うに、お昼寝中～～zzz
なでなでしても、全然ものともせず悠々としている（*＾-＾*）
散策後は、修善寺温泉バス停に戻り、修善寺駅まで乗車。
さらに、天城峠方面へ行く「河津駅行き」の東海バスに乗車し、吉奈温泉で下車。
バス停からは、今回お世話になるお宿・御宿さか屋さんの送迎車で到着＾＾
吉奈（よしな）温泉は、安土桃山中期に家康の側室お万の方「養珠院」が湯治の際、造り酒屋であったここ
「さか屋」をお寄り処とし、ここで後の紀伊家と水戸家の初代を授かったことから、「霊泉子宝の湯」として
有名になったとのこと。
その後宿屋に変わり、現在の総客室24室の、こぢんまりとした歴史ある和風旅館となっている。
本棟とフロント棟の間には「吉奈川」が流れ、風流な渡り廊下でつながれている。
本棟は山の斜面を利用して建てられており、５階には美しい「遠州流庭園」がある。
静寂な、この隠れ家的存在のお宿は、かの有名な芸術家・岡本太郎氏に50年余の間愛され、50点以上の作品を
残している。
館内にはギャラリーもあり、観賞できる。
大浴場「太郎さん風呂」もデザインしたという。
現在でも入ることができる！！♨✧
そしてもうひとかた、黒澤明監督もごひいきにしていたとのこと。
一晩宿泊しただけでも、このお宿の良さがよ～く分かった！！✧
まず「吉奈川」のせせらぎが心地よい、ツゲの木の露天風呂「白藤の湯」を、この日はすいていたので貸切で
楽しませてくださった （洗い場あり✧）
（洗い場あり✧）柔らかい肌触りの、源泉かけ流しの良質な温泉を、心ゆくまで、そしてのぼせるまで湯～～～っくりと思う
存分楽しめた！！♨♡＾＾
このお風呂は通常共同で、これとは別に貸切風呂（空いていればいつでも無料で入れる）も２ヶ所あるが、
洗い場が無いので、先に大浴場に寄ることをお奨めしたい。
泉質; アルカリ性単純温泉 pH；８.９
☆源泉かけ流し☆ 加水・加温は一切なし！！！✧
無色透明・無味・無臭
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・打ち身・くじき・五十肩・運動麻痺・疲労回復などの
一般適応症
くつろぎのお部屋は、最上階・10畳+4.5畳の「一位」の間（*＾＾）
緑の山々や木々がとっても爽やか！！！✧
テーブルの上には酒屋さんらしく、日本酒のウェルカムドリンクが徳利で一本ドーンと置かれていた！！！
日本酒に目がない自分は大感激～～＼(^o^)／♬♫✧
4.5畳の次の間には、ミニソファーセットもあり、とってもくつろげた（＾ω＾）
楽しみな夕食は、落ち着いた個室食事処で、西伊豆産の生食桜エビ・手長赤座エビなどの海の幸を中心に、
天城の旬の素材を最大限に生かした創作会席料理。
さすが「美食の宿」！！✧
どの料理もお出汁のよくきいた奥の深い味わいで、見た目も美しい。
このお宿オリジナルの日本酒と共に、美味し～～くいただいた（*^u^*） 完食✧＾＾
とても味のある女将さんがじきじき出向いて来られ、こだわりの山葵（わさび）の食べ方を伝授して
くださった＾＾
山葵の美味しい食べ方とは･･･普通は下の方から普通にすりおろすが、本当に美味しいのは、茎や葉が付いて
いる上の方からガシガシとすりおろす方とのこと･･･目からウロコ！！！！！
なるほど、その方が断然旨い♫✧ 山葵の味がより濃い！！！✧
こんなことは珍しいのだが･･･あまりにもお料理が美味しすぎたのか、娘が突然鼻血を出してしまった！！
これを見た女将さんは、親切にわざわざ、デザートは客室でゆっくりと･･･とのお心遣いで、部屋に運んで
いただける手配と、なんと氷枕まで用意してくださったのだ･････大感謝＆大感激！！！✧
高級宿なのに、とってもアットホームな温かいおもてなしだ。
22時頃、この日お初の大浴場内湯＆岩露天風呂へ♨＾＾
どちらもず～っと貸切状態で、ゆ～っくりと源泉かけ流しの良質な温泉を満喫できてラッキー～＼(^o^)／
翌朝の大浴場は、男女が入れ替わっていて、いよいよ有名な「太郎さん風呂」へ！！✧
露天風呂は無く内湯だけだが、岡本太郎氏デザインだけあって、極めて斬新で芸術的なデザインの湯船で、
良質の温泉を、またまた貸切状態でじっくりと味わえた！！！♨✧
朝食も、昨夜と同じ落ち着きのある個室食事処でゆっくりといただけた（*^-^*）♬
アジの開きを焼いたものなど伊豆らしいお料理は、どれも美味しかった✧ もちろん完食＾＾
当然、何も申し出なくても、納豆が出てこないのがホンマに嬉しい･･･（*≧▽≦*）！！！✧
源泉かけ流しの超良質な温泉・味のある温かいとっても親切な女将さんやスタッフさん・「美食の宿」と
言われるのにすごくふさわしい美味しいお料理＆日本酒！！！✧
いつかまた必ず訪れようと思う、実に印象深い和風温泉旅館であった。
最後に、癒しの笑顔が素敵な女将さんと一緒に記念撮影☆
次回は、浄蓮の滝～河津浜温泉に続きます。
