前回の続きです。
秘湯・寺尾野温泉を出発後、再びグネグネの狭小な道を上って「ファームロードわいた」に戻り・・・
もういい加減、明るいうちに・・・この日お世話になる温泉宿(←地図上に道路記載が出ない、得体の知れない
場所なので・・・汗)に向かおうと思いましたが・・・・・・
まだ17時前だし、良いお天気だし・・・そして何より、次の日の予報が思わしくなかったので・・・
思い切って宿泊先への曲がり道をスルーして、出発して約15分で7湯目・岳の湯温泉 豊礼の宿さんに
到着しました!!✧
豊礼の宿さん玄関 夕刻だったので西側から眩しい夕陽の光が見えました!!✧
夕陽に照らされた美しい「涌蓋(わいた)山」✧
あ~~こんなに美しい風景が見られるとは!!! この日のうちに来て良かった~~(✧∀✧)♬
・・・って↑↑を眺めながらつくづく思っておりました♬✧ (翌日はモヤってました・・・!!!ー ー;;)
小国富士と呼ばれる「涌蓋(わいた)山」(標高約1,500m)の北西麓「わいた温泉郷」(←岳の湯温泉・はげ(峐)の湯温泉・鈴ヶ谷温泉・麻生釣温泉・地獄谷温泉・山川温泉の6湯)に佇む豊礼の宿さんは、わいた温泉組合のHPには「岳の湯温泉」とありますが・・・
受付にて料金をお支払いした時に渡されたチケットには「はげの湯温泉」の記載が!?
・・・どちらの表示にしようか迷いましたが・・・そこはやっぱり前者HPを重んじて・・・
そして、自分の目で見たこと・・・ちょうどお向かいの友愛山荘さんも「岳の湯温泉」表記で、「ファーム
ロードわいた」から右折して「岳の湯・はげの湯温泉」方面へ延びる道路に入って走行すると・・・
「ようこそ これより峐(はげ)の湯温泉です♨」という案内板があるのですが、それよりも手前に位置して
いるので「岳の湯温泉」と表示することにいたします。
(「九州八十八湯めぐり」にも「岳の湯温泉」で紹介されていました!!)
豊礼の宿さんの宿泊棟に隣接する豊礼の湯は、九州地方特有の貸切個室「家族風呂」で、入湯する毎に温泉を
入替えるコインタイマー式なので、いつでも清潔・安心です。
(内湯岩風呂 全6室・岩露天風呂 全6室・檜露天風呂 全5室)
しかし・・・ココのお湯は、とっても綺麗なミルキーブルー(青白色)で有名なのですが・・・
湯船に入れて、ある程度の時間が経たないと、この発色が出ないとのことなので、1回1回お湯を入替える
「家族風呂」のお湯は殆ど白濁色とのことです。
ただ、温泉は生きていて日によって変動するので・・・露天大浴場のお湯も日によっては、青みが少ない
白っぽい色にしかならないとのことです。
どちらにしても、日帰りでも気軽に楽しめるので嬉しい限りです!!
「家族露天風呂」入口
敷地内には、98.7℃の蒸気で蒸し上げる「名物・地獄蒸し」を楽しめるコーナーがあり、持参した食材や、
売店で販売している肉・野菜などを蒸して美味しくいただくことができます!!
宿泊者・日帰り入浴利用者に限り、無料で「地獄蒸し器」を利用できます。
ツウの方々は、時間のかかる肉や野菜などを入浴前にセットしておくと入湯している間に蒸し上がるので、
風呂上がりに楽しんでいるとのことです!!
わいた温泉郷名物「地獄蒸し器」
豊礼の宿さんは、「涌蓋(わいた)山」の北西麓に、豪快な湯煙をバックに佇む素泊まりのみの
リーズナブルな温泉宿泊施設で、宿泊者のための露天大浴場が併設されています。
(ツイン洋室 3室・和室8畳 5室・和洋室;8畳にダブルベッド 1室・特別室;和室12畳 2室)
※ 全てバス・トイレ無し・全館禁煙
豊礼の宿さんのロビー オシャレな丸テーブル&イス・ピアノもあります✧^^
立派な木のオブジェもあります✧ ちょうど夕刻で良い天気だったので夕陽が綺麗(✧▽✧)!!!
宿泊棟
宿泊棟から繋がる露天大浴場へ向かいます♨^^
露天大浴場前の廊下は意外と簡素な造りです^^;;
脱衣室は広くて清潔で自販機も備え付けられています✧
露天風呂への扉を開けた途端!! ↑↑上の美し過ぎる風景が!!!✧
夕陽に照らされて絶妙な色合いになった「涌蓋山」とミルキーブルーの
温泉とのコントラストが最高でした(✧▽✧)
ホワイトブルーの100%自噴温泉♨✧ しばし入湯せず見惚れています✧^^
シャワー&カランは3ヶ所あります^^
源泉温度が高温だけど加水ナシ、100%源泉掛け流し!!!♨✧
シャワー&カランは3基、ボディソープ・リンスインシャンプーが備わっています^^
大好物の野趣溢れる岩露天風呂&ミルキーブルーのお湯とのコラボは最高!!!✧
雄大な自然の中にどっぷり浸かって至福のひととき♬♫✧^^
「露天大浴場」だけあってかなり広い湯船♨^^
隣の男湯にはツーリング途中のライダーの方々が数人ほど入湯しているようで・・・
↑↑の綺麗な色のお湯にテンションMAX上がりまくってる声が聞こえてきました(笑)
自分は、美しい色&香しい硫黄の香りの素晴らしい温泉を独り占めできて超ラッキー!!✧
それにしても・・・じつに美しい色合いの温泉ですが・・・泉質は「ナトリウム-塩化物温泉」
というから不思議でなりません(-ω-;;;)
浴槽の底は見えるので、さほど濃厚な成分ではないようです・・・
贅沢にオーバーフローしています~~(*≧▽≦*)
そろそろ陽が沈みそうなので名残惜しいけど・・・出るとします(;ω;)
泉質; ナトリウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉) pH; 8.36
青白濁色・無味・硫化水素臭 100%源泉掛け流し!!
泉温; 96.5℃ 湧出量; 記載なし(自噴)
メタけい酸含有量; 73.4mg / kg ⇘
メタほう酸含有量; 76.7mg / kg ⇒「美肌の湯」✧
❖ 「ナトリウム-塩化物温泉」という泉質的に、このように美しいホワイトブルーのお湯はかなり珍しい
と思って何でだろう??・・・って疑問に感じ、メタけい酸含有量がすごく多いから?と当初は思ったの
ですが・・・100mg / kg 以下と、飛び抜けて多くもないので・・・これは違うと思って成分表を見直して
見ると「カリウム含有量; 93.1mg/ kg 」が、通常より圧倒的に多いことと(カリウムは「薄紫色」を
しています!!)アルカリ度が若干高い(pH; 8.36)ことが要因しているのでは・・・??
ただ、それだけでは・・・あの綺麗な「青色」は出ず・・・おそらく未測定の「銅イオン」も多めでは??
あとは硫黄(硫化水素)の香りもすることから、規定値に達して無いので「硫黄泉」ではないけど
含有量は多く・・・(「硫化水素」自体も硫黄と水素の化合物)これらが空気に触れて酸化し、化合等
すると、様々な相乗作用でこのような発色となるのでは??・・・と推測もできますが・・・
全国でも特に、別府~由布院~阿蘇山外輪山北東部くらいまでの「アルカリ性系の濁り湯系の青湯」が
多く見られる地域には、石英・シリカ鉱物が多く分布していると思われ、その中の含有成分の二酸化
珪(けい)素は、珪素の酸化物で、シリカ・無水ケイ素とも呼ばれていて、弱アルカリ性~アルカリ性の
「青湯」は、それが多いから?とも考えられます・・・。
ただ、湧出し立ての新鮮なお湯は無色透明なので、ある程度時間が経たないと美しい「青湯」は
楽しめないようです。
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・打ち身・くじき・運動麻痺・病後回復・五十肩などの
一般適応症のほか
慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・やけど・虚弱児童など
夕陽が沈みかけていました・・・
出発する頃には完全に夕陽が沈み・・・「涌蓋山」も暗い深緑色になってしまいました・・・・・・
辺りが暗くなりかけて気分が下がっていた時・・・受付棟の台の上に乗っかって
めっちゃ可愛い過ぎる看板ネコ「シロちゃん」が自分を励ますかのように待ち構えて
くれていました(*≧ω≦*)♬✧^^ ↑↑の写真を撮る前・・・ふわふわモコモコ~ワシャワシャ~
モシャモシャ~・・・手触り良過ぎる毛並みを、ひたすら撫で回して堪能しておりました(^m^)
ので・・・「いい加減やっと開放されたか!?」的なお顔↑↑で・・・超カメラ目線で自分を見つめてる、
赤い首輪が良く似合うミルクティー色の超絶可愛過ぎる「シロちゃん」♡^^
そして・・・自分が去ったと同時に、台から降りて何処へと消えて行きました・・・!!!
熊本県阿蘇郡小国町西里 2917
TEL; 0967-46-5525
営業時間; 8:00~19:00(露天大浴場)
家族風呂は24時間営業(檜露天風呂のみ 8:00~19:00)
休館日; 年中無休
料金(露天大浴場); 大人・500円
小人・200円
(家族風呂・60分); 800円~1,500円
交通; JR熊本駅~九州横断バス 約2時間40分「黒川温泉バス停」下車~タクシー約20分
JR阿蘇駅~ 〃 約50分 〃
阿蘇くまもと空港~ 〃 約1時間40分 〃
福岡空港~高速バス(九州産交バス・日田バス 要予約)2時間37分 〃
(2名以上で宿泊の場合のみ「黒川温泉バス停」~送迎あり)
JR阿蘇駅~九州産交バス「杖立行き」~「ゆうステーション」下車
(2名以上で宿泊の場合のみ「ゆうステーション」~送迎あり)
または
JR阿蘇駅~九州産交バス「杖立行き」~「ゆうステーション」乗継「岳の湯行き」~約30分~
終点下車~徒歩約10分
※「岳の湯行き」のバスは1日4本です
* 撮影日; 2016年10月27日 *
次回は、この日8湯目の温泉宿に続きます。