温泉巡り旅の醍醐味

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熊本北部の湯巡り一人旅 ⑳ 寺尾野温泉「薬師湯」

 
前回の続きです。 
遅めの昼飯を終えてから、この日の夕飯&酒類などを田の原温泉付近まで買い出しに行き、再び元来た
方向に戻って「ファームロードわいた」という、とっても走りやすい立派な「広域農道」(←ほとんどハイ
ウェイ!!)へ右折して入りました。
あまりにも快適な走りを楽しめる道路なので、おそらくガンガン飛ばす人も多いようで・・・
所々に「スピード落とせ!」「速度取締強化路線」などの表示板が掲げられていて、ネズミ捕りも多い
ようです(汗)
・・・どちらかというと飛ばすのが大好きな自分もさすがに極力、制限速度ギリギリを心掛け・・・
約10分ほど走ると、左側に「寺尾野」という、集落への案内標識が見えてきます。
その左側に、枝分れした小道が見えるので左折して、グネグネとした狭小な下り坂を数分間谷底へと下って
行く感じで、この日6湯目の寺尾野温泉 薬師湯を目指します!!

グーグル地図・ヤフー地図ともに地図上には、堂々たる「寺尾野温泉」という表示が♨マークとともに
見られるので、自分はその地図上から温泉の存在を知り、ほとんど下調べもロクにせずに向かったので、
発見するまで相当の時間を要してしまいました・・・・・・
「ファームロードわいた」・逆方向の国道387号線から入るにしても「寺尾野温泉」という案内板などの
表示は全く見当たらず・・・
やっと何とか・・・緩やかな南傾斜の谷に沿って存在する、小さな「寺尾野」集落に辿り着いて走行していても
温泉施設らしき案内板も建物も全く見当たらないので、その所在がとにかく分かりづらいと評判ということに
後から気付きましたが・・・・・・
面倒クサがりで超ズボラ単細胞な自分は「小さな集落の中にある温泉施設だからすぐに見つかるだろう!」
いうクソ甘い考えで・・・
いつものように、地図の位置関係と数字だけを頭の中に入れておき、行き当たりばったりで向かったので
当然、道に迷いました・・・(;ω;)
もう「寺尾野」集落が途切れた感じで超絶焦っていると・・・小川に架かる橋の手前の畑から、おそらく農作業
帰途と思われる60代位のご夫婦が、摘みたての綺麗なお花を持って出て来られたので、これは尋ねるしか
ない!!!って思い、車を止めて所在を尋ねると・・・
「こりゃもう過ぎてしまったと、この先に少し道幅が広い場所があるけん(橋の向こう側を指されて)
Uターンして戻って来て(坂の)上の方に1台、白い車が止まってるけんね~その辺に止めて、少し田んぼの
中を歩いて行くとよかと~^^」
って、ご主人の方が温かい九州弁でと~~っても親切に教えてくださいました(;∀;)✧
おかげで、諦めてスルーせずに早い段階で無事、憧れの温泉に入湯できました(✧▽✧)!!!
・・・どうか、いつまでもお元気でお過ごしください<m(_ _*)m>^^
(ご夫婦は、その後「寺尾野集落」とは逆方向の隣の集落へと歩いて行かれました^^)



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↑↑の看板が寺尾野温泉 薬師湯への入口ということに・・・周囲は美しい棚田の風景✧
その奥の方に黒い屋根の建物が人目を避けるかのようにひっそりと佇んでいます!!!
 
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棚田の中の小道から☆ 谷底の方には先程Uターンした道幅の広くなっている
行き過ぎた道路が見えます(^^;;   棚田はもう少しで収穫を迎えるようです^^
 
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深い木々に囲まれるようにしてひっそりと佇んでいます(*≧▽≦*)
 
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まるでお堂のような外観の麗しい建物です!!♨✧
 
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もう半ば諦めてた感じだったので・・・まさか来れるとは(✧▽✧)!!!
 
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あっ!!! 建物の向こう側には・・・上方に「ファームロードわいた」の高架が見えます・・・!!
 

 
案内表示も無ければ駐車場も全然無く、全く観光地化されていない、もちろん温泉宿なども皆無の、とっても
素朴な「これぞ、THE 秘湯」!!!♨✧
「秘湯温泉」・・・立派な温泉宿があり、料亭や高級レストラン並みの食事が堪能できる、いわゆる観光地化
された「秘湯」が多い中、その定義は一体何なのか今ひとつ分からなくなっていた自分でしたが・・・
それもそのはず・・・当初は、徒歩のみで利用される地元の方々専用の「ジモ泉」だったところを、他地域の
方々や、我々のような温泉マニアにも開放していただいているとのことで、実に嬉しい限りです!!
 

 
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聖域のような入口✧
 
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寺尾野温泉 薬師湯は、寺尾野地区の方々(現在は6軒とのこと)が維持・
管理されている共同浴場です・・・じつに頭が下がります(_ _)
 
 
 
自分が入っていくと、先客さんが1名いらして・・・気持ち良くの~んびり入湯されていたので・・・
「こんにちは~^^お邪魔します~^^;;;」って入っていくと・・・
「あら~いらっしゃい~^^一人で来られたと?」と満面の笑顔で歓迎されたので、単細胞な自分は嬉しく
なって、それから約15分ほどご一緒させていただいてました♨^^
小国町の街中「ゆうステーション」付近にお住まいの、御歳86歳という老婦人でしたが、この温泉には、
いつも息子さんに連れて来て貰っているとのことで、かなり常連さんらしく・・・
この温泉には昔から通っているが、この立派な建物は最近になって建てられたもので、以前の簡素な造りの
建物の時代から入湯して以来、胃腸の調子が良くなって腰痛・リウマチなどの持病も、ウソのように治癒して
杖も要らなくなったと仰っていました!!!
たしかに、自分の両親よりずっと年上ですが・・・年相応には全然見えず、最初は60代位かと思ったほど
若々しい方でした✧^^
かれこれ1時間ほど浸かっているらしく・・・お隣の男湯から「出るよ~!」という息子さんの声がしたので、
自分より先に上がられました。
先程、自分が前に習って路駐させていただいた白い車の持ち主は、親孝行息子さんのお車だったとの
ことでした!!!^^
 
 
 
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湯船側から脱衣所ロッカーのある方向を☆ 女湯だけには衝立があります^^
シャワー&カランなど(ボディソープなども無し)の近代的な設備はありませんが
自分で持参したものを使って備え付けの洗面器をお借りします(_ _)
 
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無人なので脱衣所の壁に料金箱があります・・・こんなに素晴らしい温泉に
入湯できる感謝の意を込めて100円を入れます(もっと徴収しても良いかも・・・)
 
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天井近くの白壁には「アマガエル」さんが寝ている・・・!?(*^^*)
このコは昔よ~く捕まえて掌に乗せて遊んでた懐かしい可愛いヤツ✧^^
 
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男女の湯船の中央上部には「薬師如来像」さまが鎮座されています!!
このお方が薬師湯の名前の由来となっていますm(_ _)m
 
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とっても美しい、こじんまりとした浴槽は御影石とタイルで造られています✧
 
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手前側の浴槽はなんと!! 隣の男湯と繋がっている・・・!!!
そのうえ源泉から遠いので約38℃位のかなりぬる目のお湯です・・・
 
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でも奥の方の浴槽は独立しているので安心です(^ω^)
そのうえ源泉に近いので泉温も40~41℃位で温かいお湯を堪能できます^^
最初は前出の86歳の方とご一緒に入湯し、その後1人で↑↑の浴槽で長湯しました♨✧
 
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「薬師如来像」さまの下に当たる部分には、贅沢にドバドバ良質な源泉が出ている
湧出口があります!!!  飲泉も出来ます(僅かに硫黄味&香りの美味しいお湯♨✧)
 
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美しい湯船を逆方向から☆
 
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とっても清潔なので気持ち良く長湯できました♨✧^^ 
綺麗に維持・管理されている寺尾野地区の方々には本当に頭が下がります(_ _)✧
 
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手前側の浴槽の縁からはお湯が贅沢に排水管に流出しています~~♨^^
時間に余裕かあったら是非ぜひ!!! 再訪したい温泉です♨✧
 
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そして最後に・・・誰も居ないスキに失敬してサクッ!!と・・・男湯を撮影☆(^^;;;
 
 
 
源泉名; 寺尾野温泉
泉質; 硫化水素泉(←おそらく単純硫黄温泉)
無色透明・微硫黄味・微硫黄臭  100%源泉掛け流し!! 
pH値; 不明  湧出量; 344リットル / 分(自然湧出)
泉温; 表示では1℃となっているが「|℃」(ー℃)という「不明」の意味か?
         加温されている形跡は無いうえ、1℃という殆ど氷点の超冷泉とも考え難いし・・・
         源泉(湧出口)の感じから38~41℃位(自然湧出温度)かと思われます♨
 
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・打ち身・くじき・五十肩・運動麻痺・病後回復などの
一般適応症のほか
慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・動脈硬化症・高血圧症など
 
 
熊本県阿蘇郡小国町大字上田字寺尾野
TEL; なし
 
営業時間; 不明
定休日; 不定休
料金; 大人・100円
         小人・50円        
交通; JR熊本駅~九州横断バス 約2時間40分「黒川温泉バス停」下車~タクシー約20分
       JR阿蘇駅~  〃          約50分            〃    
         阿蘇くまもと空港~   〃  約1時間40分          〃
         福岡空港~高速バス(九州産交バス・日田バス 要予約)2時間37分  〃    
 
 
 
               
* 撮影日; 2016年10月27日 *




次回は、このあと訪れた7湯目の日帰り温泉に続きます。