温泉巡り旅の醍醐味

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別府温泉~「別府地獄めぐり」~別府鉄輪温泉 回想録

 
 
別府温泉は、源泉数・湧出量ともに日本一を誇る温泉都市・別府の市内各地に数百ある温泉の総称で、
別府八湯とも呼ばれています。
♨ 別府八湯・・・別府温泉・浜脇温泉・観海寺温泉・堀田温泉・明礬温泉・鉄輪(かんなわ)温泉・
                         柴石(しばせき)温泉・亀川温泉
 
その泉質は、単純温泉・二酸化炭素泉・炭酸水素塩泉・塩化物泉・硫酸塩泉・含鉄泉・含アルミニウム泉・
含銅鉄泉・硫黄泉・酸性泉・(一部旅館はモール泉)など、多種にわたります。
 
建治2年(1276年)一遍上人は、諸国念仏行脚の途中、別府の浜に辿り着き、今の「鉄輪温泉」を訪れ
この地が荒地獄に悩まされていることを知り、大蔵経を一字一石に書写して地獄に埋め、荒地獄を静めて
一大温泉郷開発の礎を築いたのが、この温泉地の始まりといわれています。
 
 
 
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 高台より「別府鉄輪温泉」方面を一望✧
 
 
              
この旅行では、まず熊本県・黒川温泉~阿蘇内牧温泉から九州横断鉄道に乗車して、JR別府駅に到着し、
この日は別府温泉・シーサイドホテル美松亭さんに一泊しました。
 
こちらの泉質は、炭酸水素塩泉で、効能は、一般適応症のほか、慢性皮膚病・慢性婦人病・動脈硬化症・
切り傷・やけどなど。
 
  
午前10時にチェックアウト後、別府地獄めぐりに行きました。
全部で8つある「地獄」は、いずれも別府地獄組合に加盟しており、そのうち4つの地獄(龍巻地獄・血の池
地獄・白池地獄・海地獄)は、2009年(平成21年)に「別府の地獄」として、国の名勝に指定されました。
 
この時間は、一番すいているとウワサの高かった、柴石温泉にある、「龍巻地獄」から回りました。
国の名勝とともに、別府市の天然記念物にも指定されている間欠泉で、豪快に噴き出した熱水は屋根で
止められていますが、50mほど噴出する力があります。
 
泉質;含食塩酸性泉  泉温;約101℃
 
約40分くらいに1度だけ噴出すると聞いていたので・・・終わったばかりに入場したら、かなりの待ち時間が
無駄になるなぁ・・・と思いながら入場すると、なんと今!! 噴出が始まったばかりとのこと!!!
とってもラッキーでした(*^-^*)v
 
 
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次に向かったのが、お隣にある「血の池地獄」でした。
以上2つの「地獄」は、「別府柴石温泉」にあります。
ここは、日本で一番古い天然の地獄で、「赤い熱泥の池」です。
地下の高温・高圧下で自然に化学反応を起こして生じた酸化鉄・酸化マグネシウムなどを含んだ赤い熱泥が
地層から噴出・堆積するため、池一面が赤色に染まります。
 
泉質;酸性緑礬泉  泉温;摂氏78℃
 
 
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次に訪れたのは、ここ「別府柴石温泉」から少し離れたところに位置する「別府鉄輪(かんなわ)温泉」に
集中して位置する「地獄」たちでした。路線バスで向かいました。
 
 
まずは、「鬼山地獄」・・・別名「ワニ地獄」とも呼ばれています。
大正12年に日本で初めて温泉熱を利用してワニの飼育を開始し、現在、クロコダイル・アリゲーターなど
世界のワニ約80頭を飼育しています。
 
泉質;ナトリウム-塩化物温泉  泉温;約98℃
 ・・・ワニが怖かったので・・・写真は撮ってなかったのでありません(泣)
 
 
次は「かまど地獄」へ・・・古来より氏神の大祭に、地獄の噴気で御供飯を炊いていたことが、その名の由来
とのこと。
1丁目~6丁目まで、さまざまな形・色の池があるとのことです。
 
泉質;含芒硝弱食塩泉  泉温;約90℃       
・・・ここも写真を撮り忘れました・・・(;ω;)
 
 
次は「山地獄」へ・・・小山の至る所からモウモウと噴気が上がっているところから、この名がついたとの
こと。
温泉熱を利用して、カバやサル、アフリカゾウなど約20種の動物が飼育されています。
 
泉質;ナトリウム塩化物温泉  泉温;約90℃
 
 
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次は、「鬼石坊主地獄」へ・・・灰色の熱泥が、ボコボコと沸騰する様子が坊主頭に似ていることから、この
名がついたといわれています。
ここには足湯もあり、名物・「地獄蒸しプリン」や「地獄蒸し寿司」がいただけます♬
 
泉質;ナトリウム-塩化物温泉  泉温;約99℃
 
 
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次に、「白池地獄」へ・・・ここは、国の名勝に指定されており、落ち着いた雰囲気の和風庭園の中心にある
池には熱湯が噴出しており、この温泉は無色透明で、池に落ちると青白く色が変化します。
また、温泉熱を利用した「熱帯魚館」があり、様々な珍しい熱帯魚を見ることができます。
 
泉質;含ホウ酸食塩泉(塩化ナトリウム・ケイ酸重炭酸ナトリウムを含む)  泉温;約95℃
 
  
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そして最後に、一番楽しみにしていた「海地獄」へ・・・国の名勝に指定されています。
広い落ち着いた和風庭園の先に、この地獄があります。
1200年ほど前に、鶴見岳の爆発によって誕生したとされ、硫酸鉄によって美しいコバルトブルーの涼しげな
色をしていますが・・・その温度は約98℃もあります。
敷地内には足湯があり、「別府八湯温泉道」に加盟しています。
大きなお土産店もあり、その一角では名物・地獄蒸しプリンもいただけます(*^u^*)
 
泉質;含食塩酸性泉(ラジウム硫酸鉄を含む) 泉温;約98℃
 
 
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8地獄共通観覧券料金・・・大人;2,000円  高校生;1,300円  中学生;1,000円
                                        小学生;900円
 
営業時間; 8:00~17:00  年中無休
 
 
 
このあと、「別府鉄輪温泉」に位置する、山水館さんに日帰り入浴に行きました。
 
鉄輪温泉は、いまだに湯治の雰囲気を残す温泉街で、貸間旅館が立ち並び、随所から白い湯けむりが立ち
のぼる景観は、別府の湯けむり・温泉地景観として、国の重要文化的景観に選定されています。
 
まずは、展望風呂・展望露天風呂「天空の森」へ♨✧
日中は、別府の海と市街と、鉄輪の湯けむりの景観を眺めながら、ゆ~っくりと温泉を堪能できます。
夜は別府の夜景を楽しめ、朝は朝日を一望できる癒しの空間とのことです。
 
そのあとは一階に位置する、もうひとつの大浴場「夢千両」・「浮舟」へ♨✧^^
大きな内湯の外には・・・生い茂る緑の木々に囲まれ、二連水車が廻り、野趣あふれる大露天風呂があります。
源泉100%かけ流しでは、別府でも最大の広さを誇っています。
夏には打たせ湯もあります。
私たちが訪れたのは、ちょうど7月の平日だったので、この気持ち良い打たせ湯もすべて貸切状態で、
思いっきり楽しむことができて、とってもラッキーでした(*^-^*)v
 
泉質; 硫酸塩温泉
効能; 一般適応症(神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病など)のほか、
慢性皮膚病・切り傷・やけど・動脈硬化症など。
 
 
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この日の夕方のうちに、JR別府駅から寝台特急「富士」号に乗車して、一路東京へ向かいました・・・
この寝台特急は、途中・JR門司駅で、熊本発の寝台特急「はやぶさ」号と連結してから東京へ向かいました
が・・・残念なことに、現在では運行されていません(2009年3月に廃止されました)・・・(><;;;)
 
 
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* 撮影日; 2006年7月下旬 *
 
 
 
 
 次回は、群馬県・妙義山の紅葉&妙義温泉に続きます。