前回の続きです。
熊本県南部・津奈木温泉を出発して国道３号線に戻り、さらに南下してから県道117号線に入り、
南東方向の山間部へ車を走らせます。
熊本県の最南西部に位置する水俣市には２つの主な温泉地がありますが、これから行く温泉は
そのひとつ「山の湯・鶴の湯温泉」と言われている方で、出発してから約25分ほどで秘湯ムード漂う、
この日５湯目・喜久屋旅館さんに到着しました。
水俣市街地から南東方向へ約８kmほど山間部に入った閑静な場所にある湯の鶴温泉は「水俣川」の支流
「湯出川」の清流沿いに位置する、湯治場として有名な歴史ある温泉地です。
その歴史は古く…約700年前に、傷ついた鶴が川岸の湯溜まりで湯浴みして傷を癒しているところを
平家の落人が発見したことにより、湧き出る温泉の存在が確認されたとのことです。
泉質は単純硫黄泉で、”新・日本百名湯” に選ばれたとのこと！！♨
喜久屋旅館さんの駐車場から「湯出川」に架かる橋を渡って向かいます♬
こじんまりとした温泉街には、レトロな建物が多く見られますが･･･なかには、歴史ありすぎて
現在は使用されず放置されている建物も見られました･･･。
今回、訪れた喜久屋旅館さんの新館（といってもかなりレトロ✧）の隣にある旧館と思われる
超絶レトロな建物も使用されていないらしく･･･廃墟的要素満載でした！！
（廃墟マニアの方々には堪らない場所かと思われます･･･笑）
外観から想像していた通り、昭和レトロ感漂う館内には客室が12室あり、１階には男女別の内湯と貸切の
露天風呂、内湯の家族風呂があるようですが･･･
訪問時には受付は無人で、入湯料金は受付前に置いてある箱の中に入れただけでしたので
詳細を聞くことは出来ませんでした･･･。
レトロな建物の玄関
玄関を入ると･･･昭和レトロだけど所々新しくなっている館内ロビー✧
無人のフロントに置いてある料金箱に入湯料を入れてから浴室へ向かいます♬
今回入湯した岩造りの内湯♨✧ もう１ヶ所の内湯もチラッと見学しましたが･･･
こちらの方が小さいけど趣きのある浴槽だと思いました（*^^*)v
洗い場にはシャワー＆カランが２基あり、入湯料が200円と
格安にもかかわらず、固形石鹸だけは備え付けられています！！
２～３人位は入れる大きさの内湯♨
源泉が注がれた分だけ静かにオーバーフローしています♨✧
今回、入湯した「女湯」は小規模な内湯が２ヶ所あり、そのうち１ヶ所には３名ほどの地元の方々が
ガヤガヤと九州弁で盛り上がっていらっしゃったので、もう１ヶ所の方に移動するとガラ空きだったので、
迷わずこちらに入湯して約５分位すると･･･
先程ちょうど入湯した「津奈木温泉」のある、津奈木町からご主人と２人でいらしたという、
どう見ても60代前半にしか見えない、気品のある可愛らしいご婦人が「お邪魔します＾＾」と
よそ者の自分などに、ニッコリ笑ってご挨拶してくださったので、貸切状態も良いけど･･･
めっちゃ感じ良くって素敵な地元の方に出逢えたので、色々とお話ししたところ･･･
なんと！！ 彼女は70代中盤（←絶対に見えません！！！）の農家さんで ”只今、稲刈りの最盛期だけど
雨天で出来ないから、ご主人と仲良く一緒に訪れたとよ＾＾”とのこと（*^^*）
この時に、先程の「津奈木温泉」について色々とお聞きして･･･あの温泉は鉄分が含まれていて、体に良い
ばってん･･･此処の温泉の方が柔らかくて、お肌に優しくて飲用もできて好きっちゃ＾＾･･･って、仰ったあと･･･
「いつも来る時は貸切状態で、１人でゆっくりは出来るが淋しいけん･･･今日は、あなたに出逢えて、
お話しもできて本当に嬉しいな✧＾＾」って仰ってくださいました（*≧▽≦*）♬✧
自分も、最初は自分の母親よりも、はるかにお若く見えたのが、実は同じ位の年齢だった彼女に出逢えて
実の性格極悪母親なんかより、こんなに優しい素敵なお方が母親だったら、もっと自分は素直で上品で
真っ直ぐ女子力も高く育ったのかな～～なんて思って何だか微妙な感じでした（汗）
（現に↑↑とは真逆な超クセ者なので･･･汗）
ともあれ･･･めっちゃ嬉しくって予定外に、色々とお話ししながら約30分も長湯してしまいましたが･･･
彼女は、いつも１時間以上は入湯されているとのこと！！！♨
なので、これから向かう温泉宿の夕食時間の関係で泣く泣くお別れして先に出ました(；_；)
泉質; 単純硫黄泉（低張性弱アルカリ性高温泉） pH; 記載なし
無色透明・無味・無臭 ヌルスベ感あり
100％源泉掛け流し！！（←少し前までは加水していたようです･･･）
泉温; 54.9℃ 210リットル/分
※ 毎日、完全にお湯を抜いて清掃・消毒しています✧ と記載あり
（温泉水には直接、消毒剤は入れていないとのこと）
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・打ち身・くじき・運動麻痺・五十肩・疲労回復などの
一般適応症のほか
アトピー性皮膚炎・肺気腫など
熊本県水俣市湯出 1402
TEL; 0966-68-0211
宿泊; １泊２食付（2名1室） 8,400円位～ １人泊OK！！✧
湯治プラン（1泊3食付）や自炊プランも格安であるようです
【日帰り入浴】
営業時間; 8:00～22:00
休館日; 不定休（要問わせ）
料金; 大人・200円
小人・100円
3歳未満は無料
貸切風呂; 600円（60分）
食事付入浴; 1,500円～（要予約）
交通; 肥薩おれんじ鉄道 水俣駅～水俣市コミュニティバス「みなくるバス」約35分～「湯の鶴」バス停下車
～徒歩すぐ
または
JR新水俣駅～タクシー約25分
* 撮影日; 2017年10月15日 *
次回は、この日６湯目の宿泊した温泉宿に続きます。
