温泉巡り旅の醍醐味

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おんせん県おおいた 湯三昧旅✧ ⑨ 深耶馬渓 烏帽子岩温泉「耶馬溪山荘 えぼしや」さん(館内編)

 
前回の続きです。
大分県中西部・玖珠盆地に点在する良質な温泉群のひとつ・野田温泉を出発して国道210号線戻り、
元来た由布院方面に少し戻って、県道43号線経由で国道387号線~県道28号線に入りひたすら道なりに
走って行きます。
途中、狭くなったりカーブが多かったりしますが、さほどキツくないドライブルートなので結構、楽しみ
ながら・・・県道28号線沿いの山間部に佇む、この日6湯目・深耶馬渓 烏帽子岩温泉耶馬溪山荘 えぼしやさんに
到着しました。
 
大分県北西部・中津市を流れる「山国川」~その支流「山移(やまうつり)川」沿いの、広域にわたる渓谷で
ある「耶馬渓」は、日本三大奇勝として知られ、日本新三景・名勝に指定されていて、最近では日本遺産にも
選定されたとのことです。
その成り立ちは、古代の火山活動による凝灰岩や凝灰角礫岩・熔岩からなる台地が「山国川」侵食によって
形成されたという、ほぼ垂直にそり立つ奇岩の連なる絶景です!!✧

「耶馬溪」という不思議な名称は、1818年(文政元年)に頼山陽(らいさんよう)が擲筆峰周辺(耶馬溪町柿坂
地区)を訪れた際、当時の「山国谷」という地名に中国風の文字を宛てて「耶馬渓天下無」と漢詩に詠んだ
のが「耶馬渓」という名前の起こりだそうです。
頼山陽が「耶馬渓」と命名したのは、現在「耶馬渓」と呼ばれている辺りだけでありますが・・・
その後、周辺の広域にわたる渓谷についても「耶馬渓」という名称が使われ、「本耶馬渓」「裏耶馬渓」
「深耶馬渓(しんやばけい)」「奥耶馬渓」などと称しているとのことです。 
 
なかでも大自然豊かな「深耶馬渓」は、「耶馬溪」で最も名高い名勝・「一目八景」があります。
一度に海望嶺・仙人ヶ岩・嘯猿山・夫婦岩・群猿山・烏帽子岩・雄鹿長尾嶺・鷲の巣山の、八つの景色が
眺望できることから名付けられたとのことで・・・その付近には、深耶馬渓温泉郷の色・成分ともに比較的薄め
だけれども、良質なモール系の温泉を堪能できる温泉施設が点在していることを知って以来、機会あらば
是非!! 訪れてみたいと思っていたところ・・・やっと今回、念願叶って入湯できました♨✧

耶馬溪山荘 えぼしやさんは、頂上あたりに「烏帽子岩」がそびえ立っている低山の西斜面に沿って、母屋
(3室)~長い廊下~展望風呂棟~トイレ・洗面台付き離れ(4室)の計7室(全て和室)が、ひっそりと
佇んでいる、レトロで超絶味のある温泉民宿です。
 
 
 
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県道28号線から見た「温泉民宿」耶馬溪山荘 えぼしやさんの外観
 
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ちょうど建物の裏手の低山には奇岩「烏帽子岩」があり、源泉は↑↑付近にあるそうです♨
 
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「烏帽子岩」を国道28号線端から目いっぱいズームしてみました(^^;;;
 
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耶馬溪山荘 えぼしやさんの駐車場に相方のレンタカーを待たせます・・・
 
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館内の高台(展望台のようになっている場所)から見た「深耶馬渓」
 
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玄関を入って左側の空きスペースで寛いでいる看板犬「ジュニア」クン(^ω^)
かなりの老犬で、性格はおとなしいとのこと^^ 
 
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 看板犬クンを愛でたら食事処に入り、人当たりが良くお茶目な感じの60代位の大将に
チェックイン手続き~宿泊部屋まで案内していただきました(_ _*)^^
 
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 食事処を抜けると・・・さて!! ココから部屋まで長~い道のりです~~
 
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緑色のカーペット敷きの階段を上って母屋2階に着くと…
外履きに履き替え、さらに長~い階段を上って行きます~~~(*≧▽≦*)♬
 
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趣きのある長~い階段→途中からコンクリート階段を上がると・・・
 
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烏帽子岩温泉を思う存分楽しめる男女別の「展望風呂棟」があります♨✧
空いている日は無料で貸切利用OKとのこと(✧▽✧)!!!  ※詳細は次回「温泉編」へ・・・
 
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 「展望風呂棟」の建物に沿ってL字型に行くと、今回宿泊した部屋があります♫^^
↑↑写真・右側の階段を上ると、そこにも離れの一室があります!!
 
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浴室前には・・・綺麗なピンクの椿(時すでに4月だったので山茶花?)の木の下に
使い古された超レトロなベンチがありました・・・風呂上がりの待ち合わせ用だった感じ!?
 
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母屋~↑↑写真左側「展望風呂棟」に向かう急傾斜の階段の途中には
狭い展望用の通路があり、柵には季節柄(4月でしたが今年は全体的に早いようで・・・)
綺麗な藤の花が5分咲きとなっていて、ギッシリと絡まっていました~~
 
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「展望風呂棟」を過ぎると・・・さらに石段があり、このお宿で最も標高が高い位置にある
離れの宿泊棟に到着します!!✧(今回お世話になった部屋は向かって左側✧)
 
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離れに向かう石段の途中あたりから振り返ってみると・・・「深耶馬渓」独特の風景が!!!✧
 
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垂直にそり立つ山肌の岩と綺麗な新緑♬✧  ものすごい絶景に圧倒されてしまいました!!!✧
 
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宿泊した部屋「南天」の間✧
 
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玄関前から☆
 
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4月中旬でしたが・・・到着した日は冷たい雨が降っていて、翌朝も冷えていたので
まだコタツがありました♬   冷蔵庫もあり、以前はおそらく有料だった(←それ用の機器が
残存している・・・)と思われるエアコンは無料で使用できました♬ エアコン暖房の他に
ファンヒーターも備わって至れり尽くせりで、大将の温かい心が伝わってきました(*≧▽≦*)✧
 
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逆サイドがら☆  部屋の片隅には布団一式がセットされていたので早々と敷いて
ドデ~ッとリラックスして休めました~(^^;;;  お茶菓子&お茶セットもあります♫^^
 
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玄関を入ってすぐの踊り場には、超絶レトロな洗面台があって、自分の必須アイテム
「液体ハンドソープ」と、可愛い柄の清潔なタオルも備わっていて嬉しい限り♬✧^^
 
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古い建物なので部屋にトイレ付って本当!?・・・って思っていたところ・・・
↑↑は以前、和式トイレだったのを簡易洋式にしているのでペーパーが取りづらい(笑)
でも・・・宿泊料金が超リーズナブルなので部屋にあるだけでも嬉しいので、それもご愛嬌^^
小さいことは全然気にならない自分的には、何の問題もありませんでしたが・・・
細かいことが気になる方・近代的な設備をお好みの方々には、古い施設なので
あまりオススメできません・・・あと、階段が多くエレベーターがないので
足腰の悪い方・健脚でない方にも不向きかと思われます・・・(- -;;;)
 
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少し肌寒い日だったので、フワフワの毛布まで用意してくださってました♬✧^^
そして・・・枕カバーは可愛らしいピンクのフリル付き!!!✧
 
 
このキュートなピンクの枕カバーには・・・何でビックリしたかというと・・・
夕食時にお会いした、めっちゃ感じ良くて明るくって話好きの60代の料理上手な、大将の従兄弟さんにお聞き
したところ・・・このお宿は現在、彼ら男性お2人で切り盛りされているとのこと!!
女子力ゼロな自分の所持品にピンク色の物は「ペンなどの文房具系」くらいしかなく、ブルーや黒・グレー
茶色系ばっかりなので・・・何だか新鮮な感じで温かい感があってぼっこり・・・↑↑のような可愛らしい枕に頭を
乗せるにあたり・・・あまりにも似つかわしくない自分なので超絶むず痒かった~~~(- -;;;;;)
それでも、いつになく熟睡できたので・・・じつに心の底からリラックスして、落ち着いて滞在できるお宿だと
思いました(^ω^)
 
そして、翌朝の布団の片付けですが・・・面倒臭がりの自分はいつも、畳みもせず敷きっ放しで部屋を出るの
ですが、大将に尋ねると・・・「我々にとっても、そうしていただいた方が最も楽なんよ^^中にはご丁寧に
押入れに仕舞って行かれる方もいるけど、どのみちもう一度出してシーツや布団カバーを外したり、良い天気
(この日は前日に引き続き小雨予報だったけど晴れました!!!✧)なら干すしな~(^^)v」って仰ってくださいました!!✧
自分が今までやってきたことは間違ってなかった~~!! ・・・って思うと、何だか気が軽くなりました♬✧
 
ちょうどチェックアウトする日に、自分と同年代の常連さんの女性が擦れ違いで、1人旅で4泊ほどされる
予定で、その方はいつもチェックインしたらお宿に篭りきりで、どこへ行くでもなく心から寛ぎリフレッシュ
して帰られる・・・って大将からお伺いしたので、いつか自分も今みたいな体力が無くなったら・・・温泉と部屋と
美味しいお食事をいただける食事処の往復だけで、思う存分に心の洗濯をしながら過ごせたらイイなぁ~・・・
って思えるほど・・・施設全体は古いけれど、それもレトロ感満載で大好きだし細かいことは全く気にならない
自分的には、と~っても魅力的で素敵な、心温まる温泉民宿だと感じました。
 
 
 
 
                 *撮影日; 2018年4月中旬 *
 
 
 
 
次回は「温泉・食事編」に続きます。