温泉巡り旅の醍醐味

ヤフーブログ移行時、崩れてしまった書式は修復終了しました!1人旅の最新記事は別ブログ「温泉巡り一人旅の楽しみは・・・」に更新中です♨

新緑の群馬温泉旅 ① 八ッ場(やんば)ダム建設と新旧「川原湯温泉」


 
今年に入っても相変わらず仕事などで立て込んでる中、何とか工夫し合間を縫って温泉巡りをして
きましたが・・・・・・
日が浅い旅の記録を2回分(←冬枯れとかで今ひとつ季節感がパッとしない感じのヤツ)飛ばして、
季節はずれにならない(←って・・・既に微妙な気も^^;;;)うちに・・・
今月GW中盤に、1泊2日で行って来た温泉巡りの記録を先に更新したく思います。

群馬県・北西部の草津温泉より少し東京寄りに位置する「川原湯温泉」は、1193年に源頼朝が狩りをしている
最中に発見したという歴史ある温泉(←823年の歴史!!)で、実に趣き深い昔ながらの温泉街が形成されて
いました。
しかし、温泉街の北部を流れる利根川水系「吾妻川」の、首都圏・利根川流域の治水・利水を主な目的とした
「八ッ場(やんば)ダム」建設(その他、吾妻川の流量維持・群馬県営発電など)によって、
2019(平成31)年度に完成後・・・ダム湖の底に沈んでしまう・・・・・・
という事実を2007年に知って以来、これは現存しているうちに是非!!!
って思い立ち、その年の秋に初めて柏屋旅館さん(現在は既に取り壊され、新開地では高齢者福祉施設へ
移行予定という、画期的な取り組みをされるそうです!!)に行きました。


 
イメージ 3
とっても趣き深い旧・川原湯温泉駅(昭和21年4月20日開業)
すでに現存してませんでした・・・(;ω;)

イメージ 4
   旧・JR川原湯温泉から東京方面へ向かうJR吾妻線にあった「日本一短いトンネル」
  (↑↑線路高架の先の灰色の岩部分のみがトンネル!)現在は通行止めにより無理・・・
                     ※ 以上、2007年9月撮影 ※

 
 
そして、↑↑写真の旧・川原湯温泉駅(←もう現存していませんでした・・・泣)から、徒歩約15分の道のりを
行く途中に佇む水車とムササビの宿 山木館さんの前を通りかかった時、ムクムクとしたミルクティー色の
毛並み&つぶらな人懐っこい瞳の、と~~っても可愛い過ぎる「看板犬・ショータ君」に出逢い、
しばらくの間戯れていて・・・
「今度また逢いに来るね^^」と言って別れてから・・・次の年(2008年)のGWに1泊で、さらにその次の年
(2009年)にも、1泊でお世話になりました。
最初の年には、このお宿の名物・野生のムササビ「モモ太くん」が、ロビー前の大木にエサを食べに来た
キュートなお姿にも、運良く遭遇することができました!!!

その旧・水車とムササビの宿 山木館さんが、2013年に「新・川原湯温泉(←旧・川原湯温泉の、ほぼ
南東側の山に約80mほど上がった所に造成された移転代替新開地)にて、水車の宿 山木館として新しく
オープンしました!!」というDMを送ってくださいました。
☆このお宿のご主人と女将さんは実に律儀な方々で、2008年に初めて宿泊して以来・・・たとえ多忙でお伺い
 出来ない年が続いても毎年、必ず「達筆な手書き」の年賀状(暑中お見舞いが届くことも!!)を送って
 くださってます<m(_ _*)m>^^
ので、ズボラで面倒クサがりでいい加減で・・・定宿をほとんど持たない流れ者の自分ですが、近いうち
是非!!!お伺いしようと思っておりました✧^^

当初は、すぐにでも行きたかったけど・・・色々と都合が付かず多忙でなかなか難しく・・・・・・
やっとやっと、今年のGWに実現できました!!!
そして、やっと可愛過ぎる「看板犬・ショータ君」に逢える~~♡✧!!!
・・・って、と~~~っても楽しみでしたが、スゴく物凄く残念なことに・・・・・・・・・・・・
新・川原湯温泉に移転する少し前に、彼が14年間慣れ親しんだ旧・川原湯温泉の地で、既に天に召されて
いた・・・と知って、大大大ショックでした・・・・・・(大泣) 


 
イメージ 5
めっちゃ愛くるしい旧・水車とムササビの宿 山木館さんの「看板犬・ショータ君」♡
 
イメージ 6
とっても人懐っこい可愛すぎる、皆から愛されていたワンちゃんでした・・・(;ω;)
 
イメージ 7
新・川原湯温泉街に慣れるために造成中の道路にもお散歩に行ってたとのことで・・・
もっと早く再訪していれば逢えたのに・・・後悔の嵐でした(><;;;)
                  心よりご冥福をお祈りいたします。
 
 
 
それでも、新しく掘削された温泉の泉質・新しい川原湯温泉街などはどうなったのか・・・
かねてから凄く心配だったので、やっと再訪できる機会を得たので行ってきました!!!
いざ訪れてみると新しい温泉街は、まだ空き地も多かったのですが旧・川原湯温泉からの温泉宿が数件ほど
既に移転されていて、水車の宿 山木館さんも「民芸調の和モダン」で粋な雰囲気満載の、とっても魅力的で
素敵な温泉宿に生まれ変わっていました!!!
こうして・・・自分などは想像も出来ないほど長い間、幾多の苦難を乗り越えられて・・・
これから漸次、移転して来る温泉旅館があるそうです^^ 
歴史ある旧・川原湯温泉時代の方が趣き深くて馴染みも深かったのですが、まぁそれはそれで・・・
既に、こうなってしまった以上は、もう過ぎてしまったことはガタガタ言いたくない超ポジティブな性格
(ただ単に鈍感な単純バカ!?)ゆえ、とっても魅力的に新しく生まれ変わった新・川原湯温泉に、
今後は慣れ親しんで行こうと思います!!!
・・・とはいえ、やっぱり今回は初回だったので、かなりショックで・・・・・・
新しい王湯(←2014年7月5日オープン!!)にも行けず遠目に見ただけで・・・写真もロクに撮れていない
ので・・・・・・次回は是非!!  再訪して、今度こそバッチリ入湯してまいりたいと思います(^^;;;;;
 


イメージ 1
JR吾妻線・渋川駅の手前あたりから見た赤城山^^北麓の裾野が広がっています~~
 
イメージ 2
こちらの赤城山南麓の裾野も見事に南方向に広がっています~~
 
イメージ 8
小野子三山も見えてきます✧^^
 
 
 
↑↑写真より先の「岩島駅」(←JR吾妻線)を過ぎて少し行った所から、南西方向にグッと曲がって新しく
建設された長~~いトンネルを抜けると新・川原湯温泉駅に到着します!!
「岩島駅」の先で分岐した旧鉄道は、車窓から見えたのですが・・・・・・
線路・枕木もろとも無残にもブチッと切れていて、その切れた先には線路の影も形もありません
でした・・・・・・ショックのあまり写真に撮れませんでした(;ω;)
 
 
 
イメージ 9
 新・川原湯温泉駅(←特急停車駅ですが、個人的な趣味で普通列車の旅となってます^^)
 
イメージ 10
新しくて長~い階段もあります!!! 裏手にはエレベーターもあります(*^^*)v
 
イメージ 11
まるで美術館のような駅構内です✧^^
 
イメージ 12
新・川原湯温泉駅の外観も美術館のような感じです!!!
(あまりのカルチャーショックで写真が曲がってしまってます・・・汗)
 
イメージ 38
  それでも・・・と~ってもお洒落な新しくて綺麗な駅です!!✧
改札口を出ると、見覚えのあるご主人が迎えに来てくださってました(*^^*) 
新・川原湯温泉駅から水車の宿 山木館さんまでは車で約5分(徒歩なら約30分・・・)で 到着します
 
イメージ 13
山木館さんの外観^^とってもお洒落な民芸調の和風モダンな温泉宿です!!!
↑↑の蔵造りの離れをはじめ敷地内の建造物は、水没予定地の農家さんの
家と蔵を移築したものとのことです!!
 
イメージ 14
山木館さんに左折する地点からの県道375線はド直線です!!
それにしても・・・2ヶ月以上前に予約しておいたのですが・・・
今回も「晴れ女大健在」で、めっちゃイイお天気に恵まれました(*≧▽≦*)
↓↓逆サイドも☆   右折する地点からの県道375線 駅方向にはトンネルがあります^^ 

f:id:onsen_tabi1:20200210202743j:plain

 

イメージ 16
小河川が流れているのか堰堤があります^^新緑がイイお天気に映えてました✧
 
イメージ 39
真っ青な空に新緑が映えてめっちゃ綺麗で感動です(*≧▽≦*)♬
 
イメージ 40
それにしても良いお天気に恵まれました✧^^
 
イメージ 17
新・川原湯温泉街から見た「八ッ場大橋」今回は渡りに行けてません・・・次回に!!!
 
イメージ 18
「川原湯温泉トンネル」(2004年竣工)の手前には、2007年に竣工した
「大沢川」に架かる「新大沢橋」があります^^
 
イメージ 19
「新大沢橋」の上から大沢川の渓谷を見下ろしてみました~~(・_・;;;)
 
イメージ 20
来た道を振り返ってみました^^トンネル内の歩道幅はかなり広いです^^
このトンネルの真下をJR吾妻線の新しいトンネルが交差して通っています!!!
 
イメージ 21
 新しい川原湯温泉駅から温泉街に向かう「川原湯温泉トンネル」の手前には「薬師堂」が
鎮座されています^^(↑↑は川原湯神社さまに祭祀されていたが、
八ッ場ダム建設のため水没してしまうことから本殿と切り離してこの地に移築されました・・・)
この横手の急坂を下ると現在まだ旧・川原湯温泉街に行けると知って散歩がてら来てみました・・・
 
イメージ 22
道路の分岐点辺りからは新・川原湯温泉駅と「不動大橋」が見えます!!!
(橋の全長は590m・橋脚の高さは最高地点で80mもあります!!) 
 
イメージ 25
分岐点から下っていくと・・・右側にとっても懐かしい旧・王湯のお姿が・・・!!!!!
 
イメージ 23
旧・王湯(←現在は廃墟)付近には川原湯神社さまの鳥居が!!!
本殿は↑↑地点から長~~い階段を昇って行くので水没は免れるようです^^
 
イメージ 24
ほとんどの温泉旅館や民家などが取り壊されて跡地になっている中・・・
まだ当時のまま、現存されていました~~(((≧▽≦)))!!!!!
源氏の紋所「笹竜胆(ササリンドウ)」もハッキリと残っています!!!✧^^
 
イメージ 26
板張りのテラスのようになってる下部からは・・・今でもあの懐かしい、何とも形容しがたい
「硫黄&石油の香りが融合された感じの絶妙な香り」の旧源泉が湧き出てるようです!!
 
イメージ 27
温泉の香りも漂ってるし当時のままのお姿だし・・・今にも入湯できそうで何だか
虚しくなりました・・・もう見納めか??(来年の再訪時にも現存しているかな・・・!?)
 
イメージ 28
山木館さん跡地から見た「八ッ場(やんば)大橋」(←全長494m・橋脚の高さは最高地点で73.5m!! )
 
イメージ 29
山木館さんの跡地(;ω;) ココからも「八ッ場大橋」が見えます✧
 
イメージ 30
北斜面に沿って階段状の建物があったことが窺えます・・・ほとんどのお部屋は
北向きだったせいか日当たりはあまりよろしくなかった記憶が・・・!?
それでも、建物の中は迷路のように謎めいた感じで階段も多く、と~~っても
風情溢れる大好きな和風旅館でした・・・・・・(泣)
 
イメージ 31
旧・川原湯温泉街の山木館さん前の懐かしい道路(;ω;)
奥の方へ約15分ほど歩くと旧・川原湯温泉駅がありました・・・(泣)
★↑↑の少し先は現在通行止めになってしまっており、この地で
営業している旅館・店舗などは既に皆無でした・・・(;ω;)
 
イメージ 32
気を取り直して・・・急坂を約80mほど一気に登って戻ります(;ω;)
 
イメージ 33
新・山木館さん(左側) に戻って来ました♬^^  なかなか風情があります(*^^*)
 
イメージ 34
水車の宿 山木館さん前には八重咲きのツツジが(≧▽≦*)!!

イメージ 35
とっても風情溢れる塀と正門✧^^

イメージ 36
正門をくぐると向かって右側に、めっちゃ懐かしい水車があります✧^^

イメージ 37
とっても風情ある玄関に向かいます~~
 


 
* 撮影日; 2016年GW中盤・1泊2日 *
 



次回は、水車の宿 山木館さん「館内・食事編」に続きます。