以前、東京都小金井市には2年ほど住んでいたことがあり、学生時代からの大親友(現在は杉並区在住)と
懐かしいJR武蔵小金井駅・南口から徒歩約10分の場所にある、武蔵野の面影を色濃く残す、
滄浪泉園(そうろうせんえん)の紅葉(知る人ぞ知る紅葉の名所✿)を見に行ってきました(*^-^*)
生垣の外にまで真っ赤な紅葉がはみ出している!!✿
入園料;大人・・・100円 小人・シニア・・・50円
風格のある入口
入口付近から、上を見上げてみました(*^-^*)♬
立派な正門をくぐって歩いて行くと・・・ステキな石畳^^
急な石段を下って行くと・・・
東京とは思えないような、風情ある池が見えてきました・・・!!✧
滄浪泉園は、明治・大正期に三井銀行などの役員・外交官・衆議院議員などを歴任・活躍した波多野承五郎
氏により、武蔵野の特徴的な地形である「はけ」と、その湧水を巧みに取り入れて整備された庭園を持つ
別荘として利用されてきました。
その名の由来は、大正八年、この庭に遊んだ犬養毅元首相によって、友人古渓のために名付けられたもので、
「手や足を洗い、口をそそぎ、俗塵に汚れた心を洗い清める、清々と豊かな水の湧き出でる泉のある庭」との
深い意味を持っています。
入口付近の石の門標(上写真↑)は、犬養氏自らの筆によるもので、波多野氏の雅遊の友であった、篆刻家・
足立氏によって刻まれたもので、萬成と呼ばれる大きな赤御影石が使われています。
昭和に入って、三井鉱山の役員であった川嶋氏の手に渡り、茅葺の大きな家や長屋門などが風雅なたたずまい
を見せていましたが、昭和52年に買収される直前、残念ながら取り壊されてしまいました。
この庭園の自然は、古代多摩川が、次第に南西に移って行った途中で作った、最も古い段丘のひとつに
位置しており、この斜面は地形学上「国分寺崖線(がいせん)」と呼ばれ、立川市の北東~世田谷区の
野毛町まで続いています。
崖線下の砂礫層からは、豊かな地下水が湧き出ており、それを一般に「はけ」と呼んでいます。
長い間、人手が加えられていなかったため、今では崖上・斜面・低地・水辺とそれぞれに植物が棲み分けて
安定した生態系を構成しています。
これらの植物は、「はけ」の崩壊を防ぐとともに多くの生物の棲息を可能にしています。
そして木の実や虫を求め、四季を通して多くの野鳥も集まって来ます。
また園内には、煙や大気の汚染を嫌う、杉・アカマツ(推定樹齢100~130年)などが数多く残り、一部には
関東ローム層の地・独特の風情である二段林の特徴も見られ、今ではこの近辺では見られなくなった、
フデリンドウ・ニリンソウ・キンラン・ギンランなどの野草も数多く残っていることは貴重な自然と
いえます。
このように、都市の中の貴重な自然をいつまでも守り伝えていくため、昭和52年に東京都によって「滄浪泉園
緑地保全地区」として指定され、その後、小金井市によって保全管理されています。
(以上、入園の際いただいたパンフレットより抜粋)
池が水鏡となって、紅葉を映し出していました!!!✧
おだんご地蔵さま(*^-^*)めっちゃ癒しの笑顔です(^ω^)
散策路には井戸もありました・・・
「ハケ」下からの湧水✧
国分寺崖線の一部
鼻欠け地蔵尊さま
「国分寺崖線」上に位置する庭園に戻って来ました・・・
散策に疲れたら・・・東屋でひと休み(^-^)
出口(正門)に向かいます・・・(;ω;)
正門を出るところ・・・いつでも気軽に入園出来る↑↑お向かいの家が羨ましい限りです!!✧
* 撮影日;2012年12月1日 *
次回は、群馬県・くらぶち相間川温泉に続きます。