温泉巡り旅の醍醐味

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熊の湯温泉「熊の湯ホテル」さんに日帰り入浴~湯田中温泉「よろづや」さん ④

  
       3泊目
 
長野電鉄・湯田中駅~長野電鉄バス(路線バス)・白根火山行きで約40分ほど山道を行くと・・・
思ったより古めかしい年季の入った建物の前にバスが停まった。
ここが、かねてからずっと憧れていた、世界的にも珍しい鮮やかな黄緑色の天然温泉・熊の湯温泉が、
ホテルの中庭から湧き出でる、熊の湯ホテルさん!!✧
 
長野県北部の上信越高原国立公園・標高1,700mの志賀高原にひっそりと佇んでいるこのホテルは、大正10
創業の老舗であり、全90室の大きなホテル。ロビーには昭和天皇や現在の天皇陛下の若かりし頃の写真が、
堂々と飾られていた。
 
古くから湧き出していたこの温泉は、幕末の蘭学者・佐久間象山が発見したとされている。小熊が源泉で傷を
癒していたのを見て「熊の湯」と名付けたという。
与謝野鉄幹・晶子夫妻をはじめ、多くの文人墨客に愛され、作品の中にも当時の熊の湯の様子をうかがう
ことができる。
 
今回は、日帰り入浴が目的なので、とても感じの良いフロントで受付を済ませてから、長い廊下を歩いて、
ホテルの一番端に当たる所に位置する、総木造り・湯小屋建築の大浴場へ!!♨✧
 
大人;1,000円(タオル付き)・子供;600円  12:30~15:30(要問合せ)
 
脱衣所から総木造りの趣ある大浴場は、内湯も総檜造りで、吹抜けの高い天井をはじめ壁・湯船、
そして床まで総檜造りと徹底している、木の香漂う超絶趣きのあるもの。
長方形の湯船には・・・鮮やかな黄緑色の温泉が、贅沢な源泉かけ流しでなみなみと注がれていた!!!✧
微妙に白濁したキレイな蛍光黄緑色の、硫黄の匂い漂うやわらかいお湯(*^。^*)♬
 
ただこの日は、露天風呂が改修工事中だったので、その分この美しい内湯が少々混み合っていたが・・・
その分、お隣でお湯を愛でていた老婦人が自分に・・・
「あなたは今日初めてですか??  私はこの湯が大好きで何十回か通っているんですが、今日は今までで一番
美しい鮮やかな黄緑色ですよ~!!! ホントに珍しいんですよ~!!!♡ 本当にいい時にいらっしゃい
ましたね~^^」
と、めっちゃ貴重~な感想を教えてくださった(*^-^*)!!!✧
聞くところによると、このお湯は日によって色が変わるという・・・
透明っぽい黄緑・冴えない黄緑・白濁色に限りなく近い黄緑・黒ずんだ黄緑など・・・この日ほど微白濁の、
鮮やかな濃い黄緑は、何十回も通い詰められているこの老婦人でさえ初めてとおっしゃるのだ・・・!!!✧
いつもこの色だと思っていた自分は、貴重なご意見を聞けたのがうれしくて、黄緑色の源泉が流れ込む近くで
熱めのお湯にもかかわらず、その老婦人としばらく温泉談義に花を咲かせていた(^v^)♬
 
 
泉質; 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉 pH; 7.5 
源泉かけ流し!!
 
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・冷え性・打ち身・くじき・運動麻痺・五十肩・疲労回復などの
一般適応症のほか
高血圧・動脈硬化症・慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・やけど・糖尿病など
 
※ 飲泉・・・腸の動きを活性化し、便秘等に効果あり。
          あまり飲み過ぎると下剤になるので、湯呑み半分くらいが適量。
 
 
人気高い温泉は、最初はそうでもなかったが、途中からあまりにも混み合ってきたので・・・
めっちゃ鮮やかな黄緑色の写真が撮れなかった事だけが心残りであった・・・(;ω;)
ちょうど、バスクリンのキレイな黄緑色を濃くして、微白濁させたような超絶美しい色だった(✧▽✧)♨
 
 
 
 
路線バスで来た道を再び約40分、今度はひたすら下りが続く・・・湯田中駅へ到着すると今回お世話になる、
よろづやさんの送迎バスが待っていてくださった。
 
とっても感じの良いフロントでチェックインを済ませて、広~~いお洒落なロビーでお茶&お菓子を
いただいたあと、今回の宿泊料に見合ったフツ~の和室(10畳+テラス)に案内していただいた。
 
 
 
イメージ 1
 
 
イメージ 2
 
 
 
前泊した渋温泉・歴史の宿 金具屋さん同様、歴史ある創業200余年のこのお宿にも国指定登録有形文化財が
ふたつあるのだが、そのうちのひとつ「桃山風呂」が一番の目的だった!!✧
経済的に余力があれば、もうひとつの登録有形文化財「松籟(しょうらい)荘」(1939年築・1989年改装)
宿泊したかったのだけど・・・・・・ 
 
少し部屋で休んだあとは、とっても楽しみにしていた憧れの「桃山風呂」へ(*^-^*)!!✧
神社仏閣のような脱衣所には、このお宿を訪れた宿泊客が旅の記念にと貼って行った千社札が、柱や天井の
あちこちに残されており、歴史ある風格を醸し出している✧^^
純木造伽羅建築の「桃山風呂」は、日本の大浴場ベスト10にも選出されたほど!!
それだけ人気高い大浴場は、結構混み合っていたが、とにかく広いのであまり気にならなかった。
大きな大きな楕円形の石造りの浴槽には、毎分253リットルの豊富な源泉が、大きな岩の吹き出し口から
滔々と注がれている(*^-^*)♡
驚いたのは、古式建築の大浴場には大抵便利なシャワーが無いのだが・・・この大浴場は、片隅を改築して
しっかりと備わっており、とっても便利だった♬^^
そのおかげもあるのか、楕円形の浴槽は透明度がとても高く、良質の温泉を心ゆくまでゆ~っくりと楽しみ、
美しい建築様式に酔いしれた(*^。^*)♨
 
その外側に位置する「大野天風呂」も美しい庭園を望め、そのうえ純木造り伽羅建築の有形文化財の外観まで
じっくりと望めるので、最高に気持ちよい!! 清掃も行き届いており、爽快な風が吹き抜ける中、
ゆだることなく、良質の温泉をゆ~~っくりと堪能できた♨✧
 
このお宿には、大きな内湯の貸切風呂も1ヶ所ある。(50分・1,050円 / 事前予約制)
 
泉質; ナトリウム塩化物・硫酸塩温泉  pH; 8.3  かけ流し(源泉が93.6℃と高温のため約25%の井戸水を
     加水して適温にしている) 
無色透明・無味・無臭
 
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・冷え性・打ち身・くじき・運動麻痺・五十肩・疲労回復などの
一般適応症のほか
慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・やけど・糖尿病など
 
 
最高の湯浴みを満喫したあとは、楽しみな夕食。
自分たちのプランは、アンティークなインテリア・様々な美術品に囲まれたテーブル席の、お洒落で
落ち着いたお食事処「蓬莱」でゆっくりといただいた。
お隣の席との間には、美術品などが飾られた棚があったので、全く気にせずゆ~ったりとできた(^-^)
奥信濃の山の幸をふんだんに取り入れた和会席料理は、どの品もとっても美味しく奥深い味であった。
りんごで育った信州牛のしゃぶしゃぶ・川魚の炭火焼・手打ちそばや山菜などを、地ビール「志賀高原
ビール」と共に、美味し~く完食(*^u^*)♬
 
 
夕食後は再び、「桃山風呂」へ♬^^ 
昼間とはまた違った雰囲気を醸し出しており、内湯はとっても幻想的!!✧ 
まるで夢の中にいるかのよう~~(*^_^*)♡
大野天風呂もライトアップされていて、すごく美しかった✧^^
自分が今までに訪れた200軒近い温泉宿の中でも、ここの大浴場はマイベスト10に入ることは確実!!♡
大人気のお風呂はずっと人が途絶えることがなかったので、写真が撮れなかったのが、熊の湯ホテルさん
同様、とっても残念でならなかった・・・・・・
 
 
翌朝の大浴場は男女が入れ替わっており、女性はもうひとつの大浴場「東雲風呂」であった・・・
こちらは、新しくて清潔な明るい内湯と、露天風呂は樽型のジャグジーの浴槽と、小さめの岩露天風呂が
あったが・・・前日の、圧倒されるほど素晴らしい歴史ある「桃山風呂」に入ってしまった後だったので、
霞んでしまい何となく拍子抜けした・・・(*_*)
しかし、このお宿初の貸切状態で、良質の温泉をゆ~っくりと思う存分堪能できた♨♬
 
朝食も前日同様、お洒落なお食事処「蓬莱」で、美味しい和食膳をゆっくりといただいた。
山盛りの信州特産・野沢菜漬けがとても美味しくて、意外と・・・大の苦手な納豆は、何も申し出なくても
出てこなかった~(^ω^)✧
 
 
もしかしたら、荘厳粛々な造り・雰囲気の大浴場「桃山風呂」は、大浴場・内湯部門ではマイベスト1に輝く
かもしれないほど、実に素晴らしいお風呂であったので、次回はぜひ登録有形文化財の「松籟荘」に宿泊して
再び素敵な「桃山風呂」に、逢いに訪れたいと思った。
 
 
 
 
次回は、宮城県~福島県の温泉一人旅に続きます。