温泉巡り旅の醍醐味

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熊本北部の湯巡り一人旅 ⑧ 山鹿温泉「さくら湯」

 
前回の続きです。
栗山温泉を出発して国道443号線に左折して戻り、ひたすら道なりに走って行くと、やがて国道3号線と
交差します。
山鹿方面へ少し走ると、今度は国道325号線との交差点を左折して数mほど走ると、この日3湯目の山鹿温泉
さくら湯の堂々たる建物が見えてくるので手前を右折して、まずは駐車可能台数・わずか9台の、メインの
駐車場に向かいます。
満車の場合は隣接する「温泉プラザ山鹿」の駐車場になりますが、少々離れているので・・・
少しでも歩きたくない自分は、ダメモトでメイン駐車場に入ってみたら・・・
ラッキーなことに、ちょうどタイミング良くご出発された1台の車とすれ違いました!!
そして自分が駐車したら満車となりました・・・・・・!!(汗)

さくら湯九州最大級の、江戸時代の建築様式を色濃く再現した木造建築が特徴的な日帰り温泉施設で、
山鹿温泉の元湯です。
南北に堂々たる「唐破風」の玄関と「十字クロス構造」という、さくら湯最大の特徴的な構造の、山鹿温泉の
シンボル的存在です。
約300坪の重厚感溢れる堂々とした純和風の木造建造物は圧巻です!!


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外観 南側の堂々とした「唐破風」玄関
 
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今から遡ること約370年前、熊本城主の肥後細川藩・初代藩主の細川忠利公は、山鹿温泉をとても気に入られ
寛永17(1640)年に御茶屋(←江戸時代の藩主や幕府の役人の休息・宿泊施設)を建築したことが、
さくら湯始まりです。
その後、明治3~5年に「市民温泉」として改築され、さらに明治31年には愛媛県の道後温泉の棟梁・
坂本又八郎氏を招いて大改修を実施し「唐破風」の玄関が建築されました。
そして昭和4年の改築で、現在再建されているような、南北にどっしりとした「唐破風」の玄関と「十字
クロス構造」という、さくら湯最大の特徴的構造が完成したとのことです。

ところが、昭和46(1971)年の火災により大規模再開発事業が始まるとともに、さくら湯解体されて
しまい、昭和50(1975)年には再開発ビル「温泉プラザ山鹿」内に移設されて以来、平成21(2009)年11月
まで同ビル内で営業されていました。
そして、ついに山鹿市の再生プロジェクトチームによって、3年後の平成24(2012)年11月伝統工法により
忠実に再建され、再開湯して現在に至っています。
外観は昭和48年の解体前、内観は昭和33年改修前の姿に再生されているとのことです。
❖ 以上、いただいたパンフレット・HPより ❖

 

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北側の堂々とした「唐破風」玄関は現在、土日のみ開放されてているので
自分が訪れた平日は閉まっていました・・・
 
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なので南側玄関から・・・カワイイ「くまモン」も居ます♡♬^^
 
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趣きある靴箱は無料です^^怠慢な自分は左側の方にサクッと入れました(^^;;
 
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フロント前には浴場への入口があります・・・ココから先は写真撮影厳禁です!!!
以下に、趣き深い浴室の素敵なお写真をHPよりお借りして記載させていただきます(_ _;;)
 

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男湯 浴槽はひとつのみ、湧出口は浴槽の底にあります・・・
お写真にはありませんが・・・男女共、階段下に「さくら湯」ネーム入りの風呂桶を持った
等身大?黒光りした可愛い「くまモン」の置物が居ます(*^^*)
 

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         女湯♨ こちらも浴槽はひとつのみ、湧出口は浴槽の底にあります・・・
         洗い場は27基あり、ボディソープの備え付けは無いので持参するか、
     フロントで「さくら湯オリジナルタオル」と共に受付で販売しているので購入できます^^
       脱衣室のロッカーは10円(↑↑写真・階段の向こうにロッカーが見えます^^)
         パウダーコーナーには洗面台が南北の脱衣室に各2つずつのみです・・・      
 
 
 
とっても風情のある木造の建物の一画には観光案内所があり、とっても感じ良くて親切な年配の男性スタッフ
さんにお願いして、3源泉分の貴重な温泉分析表をいただきましたので、それぞれ記載いたします。
 
 
【源泉名; 新泉源(さくら湯浴槽)】
泉質; アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉) pH; 9.62
泉温; 40.0℃  湧出量; 測定せず(掘削泉 掘削深度 1001m)
無色透明・微甘味・微硫化水素臭 ヌルスベ感あり 100%源泉掛け流し!!
ラドン含有量; 20.3×10−10 キュリー / kg   (5.59マッヘ単位 / kg)

【源泉名; 金剛泉源(さくら湯カラン)】
泉質; アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉) pH; 9.36
泉温; 36.3℃  湧出量; 測定せず(掘削泉 掘削深度 250m)
無色透明・無味・無臭
ラドン含有量; 21.3×10−10 キュリー / kg   (5.86マッヘ単位 / kg)
 
【源泉名; 薬師泉源(さくら湯飲用)】
泉質; アルカリ性単純弱放射能温泉(低張性アルカリ性低温泉) pH; 8.86
泉温; 32.6℃  湧出量; 測定せず(掘削泉 掘削深度 187m)
無色透明・微甘味・微硫化水素臭
メタけい酸含有量; 71.4mg / kg ⇒浴用にすれば「美肌の湯」(ラジウム泉で効能大!!)
ラドン含有量; 38.1×10−10 キュリー / kg   (10.5マッヘ単位 / kg)
 
 
実に趣き深い木造建築の内湯大浴場で、ほとんど貸切状態でゆ~っくりと長湯したあとに、南側の玄関を出て
駐車場に向かおうとしたら・・・すぐ隣に「龍の湯」という、殿様のために造られたという瀟洒な小浴場と、
多目的な趣のある和室「池の間」を見つけました!!
 
 
 
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「龍の湯」と「池の間」の見学は無料!!✧ 右側に見える建物は、昭和50(1975)年に
建てられた再開発ビル「温泉プラザ山鹿」で、さくら湯がその中に移設されて以来
平成21(2009)年11月まで営業されていたとのことです!!!
 
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「龍の湯」と「池の間」入口 
 
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「龍の湯」入口♨ 江戸時代の「御前湯」として殿様と重臣のために
造られた湯殿を再現した小浴場(入浴不可・展示用のため見学のみ)

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清潔な脱衣室もあります!!✧
 
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市松模様の大理石張りの瀟洒な小浴場にはなんと!!贅沢に源泉が掛け流されています!!!
 
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白い大理石の浴槽なので少し青みがかった温泉であることが分かります♨
小浴場ながら高い天井には・・・
 
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見上げると特徴的な「龍の天井画」が見えます!!!
 
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「龍の湯」の隣に位置する「池の間」
 
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「龍の湯」の休憩室として使われていた和室は、北側以外はコの字型の廊下で
ぐるっと囲われています!! 障子越しに庭を望む落ち着きのある和室で
お茶会など各種イベントや憩いの場として利用できるとのことです^^


 
熊本県山鹿市山鹿 1-1
TEL; 0968-43-3326
 
営業時間; 6:00~24:00
休館日; 第3水曜日(祝日の場合は翌平日)
料金; 大人・300円 障がい者・150円
         小人・150円 障がい者・80円
         幼児・無料
交通; 阿蘇くまもと空港~九州産交バス「熊本交通センター」経由~「山鹿温泉行き」約110分~
        「温泉プラザ山鹿」バス停下車すぐ
    または
         JR新玉名駅~九州産交バス「山鹿温泉行き」~約50分~「温泉プラザ山鹿」バス停下車すぐ



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駐車場を出て国道325号線に入ろうとしたら信号に引っ掛かってしまいましたが・・・
正面に風情ある足湯の建物と、有名な「八千代座」への入口が見えました☆
これから左側に曲がってさらに左折して国道3号線に入ります!!
 
 
 

 
* 撮影日; 2016年10月26日 *




次回は、この日4湯目の日帰り温泉に続きます。